ウォーレン・バフェット氏、年次総会での発言

投稿日:2017年5月7日 カテゴリー:ウォーレン・バフェット, 個別企業、業界まとめ

2017年5月6日、米国ネブラスカ州オマハでバークシャー・ハサウェイの年次総会が開催されました。約4万人もの株主がウォーレン・バフェット氏の話を聞こうと参加したようです。一方で、昨年よりバークシャー・ハサウェイの年次総会はインターネット上で見れるようになっており、今年もYahoo! Financeのライブストリームで、コーラを片手に質問に答えるウォーレン・バフェット氏を見ることができます。

年次総会でのQAセッションの内容は、Market Watchに要約されており、ニュースも数多く掲載されていますが、個人的に興味深いと思ったものを下記にメモしておきます。

ウォーレン・バフェット氏の年次総会での発言まとめ

1.ウェルス・ファーゴの口座開設問題

今年、ウェルス・ファーゴは無断での口座開設問題が判明しました。営業成績を水増しする為に、営業マンが顧客に無断で口座を開設していた問題です。
ウォーレン・バフェット氏は、この問題に対して、倫理的な企業文化がもっとも重要であるとコメントし、最大の問題はウェルス・ファーゴのインセンティブシステムにあったとしました。バークシャー・ハサウェイではホットラインを導入しており、ホットラインや匿名の手紙よりも優れた内部報告制度はないと言いました。また、報告の問題に対する報復がないことも重要と付け加えました。

2.自動運転技術が与える影響

ドライバーレス技術が、バークシャー・ハサウェイが営む保険業や鉄道事業によくない影響を与える旨の発言をしました。保険に関しては、安全性が高まることにより潜在的なリスクが軽減され、保険に入る人が少なくなっていくという意味です。鉄道事業に関しては、ドライバーレスでモノを運べることになることで、輸送顧客が減少していくという意味です。

3.IBM株の売却とAmazon

先週ウォーレン・バフェット氏がIBM株を売却していたことが判明し、IBM株価が急落したことがニュースになりましたが、そのことについても言及がありました。素直に、IBM株への投資が間違っていたことを悔み、IBMのクラウド部門の競合で成長を続けるAmazonのJeff Bezosを賞賛しました。一方で、なぜAmazon株を買っていなかったのかという質問に対しては、「常に高い株価のように見えた」とコメントしたようです。
なお、もともとテクノロジー株を避けていたウォーレン・バフェット氏ですが、今年に入ってApple株を買い増しています。その点については、異なる会社として、Appleは(コカ・コーラのような)消費者向けの企業だと評価しました。

4.医療費の上昇に警笛

先週下院を通過したオバマケア代替案についてですが、医療費の上昇については米国の経済競争力を削ぐと警笛を鳴らしました。

5.配当支払いの可能性を検討

バークシャー・ハサウェイの現金は10兆円ほどありますが、年次総会で配当支払いの可能性を検討していると発言しました。同時に一度配当支払を開始すると、それを維持していかなければいけないことにも言及しました。

バークシャー・ハサウェイの株価チャート



なお、バークシャー・ハサウェイのHPは極めてシンプルな作りですが、株主への書簡は30年分掲載されているので、しっかり拝読したいと思います。


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