米国の株高は継続、バブルの様相か

投稿日:2017年6月3日 カテゴリー:経済指標・データセット

米国雇用統計が発表されましたが、軟調でした。非農業部門雇用者数の市場予想は18.5万人増でしたが、発表された数字は13.8万人でした。平均時給の伸びも芳しくなく、0.2%増と市場予想とは一致しましたが、前月0.3%からは下がりました。失業率は4.3%でしたが、労働力参加率は62.7%と前月62.9%から0.2%低下しています。完全雇用が近づくにつれ、雇用の伸びは減速している様子が見て取れます。

 米国雇用統計 前回 予想 今回
 非農業部門雇用者数 +21.1万人 +18.2万人 +13.8万人
 失業率 4.4% 4.4% 4.3%
 平均時給(前月比) 0.3% 0.2% 0.2%

本日の雇用統計の結果は、最近のトレンドからすれば妥当な逸脱の範囲内であるという見方もありますが、ドルは売られました。ドル円は111.50円から110.40円まで下落、一方で、金は1260ドルから1276ドル付近にまで上昇、米国10年債利回りは2.15%台にまで下落しました。

米国株高は継続も、バブルの様相

他方、株高は継続、凄まじい強さを見せています。債券利回りが下落したことに伴い、相対的に魅力が高い株が買われているという見方もできますが、ドルが売られる一方で、債券も金も株も買われているという奇妙な現象が続いています。また、VIX指数もまたもや9ポイント台まで下がり、楽観相場は継続しています。

昨日発表された5月の新車販売台数も0.5%減でした。新車販売台数は5ヶ月連続でマイナスとなっており、米国経済指標は必ずしも強い数字が出ている訳ではなく、むしろ米国経済の減速を懸念する声も出てきています。さらに、

1.利上げが示唆されているにも関わらず、ドルが売られ債券利回りが下がり続けていること
 
2.楽観相場が継続し、米国主要株価指数も最高値を追い続けていること
 
3.為替・債券・コモディティ・株の関連性がおかしくなっていること

を考慮すると、現在の相場が本格的にバブルになってきているという見方もできるかもしれません。

元FBIコミー前長官の議会証言は、来週8日に行われることに決まりました。政治リスクや地政学リスクが継続している中、何かふとしたきっかけで大きな動きがあることに関して、今後十分に気をつけていきたいと思います。


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米国株投資の勉強ブログ | 2017年6月3日