米国小売株は明暗分かれる、主要各社の株価や業績

投稿日:2017年5月29日 カテゴリー:小売株, 市況概況

米国の小売業界はアマゾンが一変させ、アマゾンは破竹の勢いで成長を続けています。アマゾンの株価は年初来で30%以上上昇しており、時価総額は50兆円を超えました。一方で、オフラインの小売業者については、変化に対応して成長を続けている会社とそうでない会社に分かれている状況であり、生き残りの戦いを強いられています。そこで今回は、下記にオフラインの小売業者の売上高、利益、時価総額を整理いたしました。

小売主要各社の売上高、利益、時価総額

 ティッカー  銘柄 時価総額 売上高 営業利益 純利益 年初来騰落率
 WMT  ウォルマート 25.9兆円 53.9兆円 25,269億円 15,144億円 13.04%
 HD  ホームデポ 20.6兆円 10.5兆円 14,904億円 8,833億円 15.53%
 COST  コストコ 8.6兆円 13.1兆円 4,076億円 2,609億円 15.58%
 LOW  ロウズ 7.8兆円 7.2兆円 6,490億円 3,434億円 13.77%
 TJX  TJXカンパニー 5.4兆円 3.6兆円 4,163億円 2,551億円 0.53%
 TGT  ターゲット 3.3兆円 7.7兆円 5,516億円 2,963億円 -24.69%
 ROST  ロス・ストアーズ 2.7兆円 1.4兆円 2,001億円 1,240億円 -3.17%
 BBY  ベストバイ 2.0兆円 4.3兆円 2,058億円 1,364億円 38.20%
 M  メイシーズ 0.8兆円 2.8兆円 1,459億円 687億円 -34.54%
 JWN  ノードストローム 0.8兆円 1.6兆円 893億円 392億円 -11.39%

好調な小売株

ウォルマート

売上高世界No.1のウォルマートは、アマゾンに対抗すべくオンライン売上高を伸ばすことに注力しており、Eコマース関連会社のM&Aも積極的に実施しています。特に、昨年3,300億円で買収したジェットの買収については記憶に新しいと思います。
先日発表された決算において、オンライン売上高が飛躍的に成長していたことに市場は好感しました。

ホームデポ

ホームセンター大手のホームデポも好調です。ホームデポはオンラインに注力しておらず、実店舗主体の戦略ですが、先日発表された決算では既存店舗売上が伸張し、好感されました。DIY商品は実店舗で実物を見て買いたいという需要をうまく取り込んでいるようです。ホームデポの決算をみて、住宅市場の成長の余地を確認できたという見方も広がりました。

コストコ

会員制倉庫型店舗のコストコも、年初来では株価は好調に推移しています。一方で、6月より会費を値上げする計画がある為、今後の決算に注目です。

ロウズ

ホームデポの競合であるロウズも年初来の株価は好調に推移しています。

ベストバイ

家電量販店大手のベストバイは、先日の既存店舗の売上高が好調であったことにより、株価は堅調に推移しています。

パフォーマンスがよくない小売株

ターゲット

ディスカウントショップチェーンのターゲットは軟調に推移しています。利ざや縮小覚悟で、商品価格を引き下げることを決定したことは、市場は嫌気しています。

メイシーズ

大手百貨店のメイシーズは、決算がわるく、失望売りを招きました。既存店舗の閉鎖や相次いでいることや、従業員のリストラなどよくないニュースが続いています。

ノードストローム

大手百貨店のノードストロームも株価は冴えません。既存店舗の売上高の減少が嫌気されました。しかし、百貨店セクターの中では持ちこたえている銘柄であり、オンライン売上高比率も24%にまで成長しています。百貨店株の中ではもっとも期待できる銘柄だとは思います。

TJXやロス・ストアーズのような衣料品の安売り店の決算はそこまで悪くありません。独自のチャネルで安く仕入れ販売することによって、オンラインにはないような激安の衣料品が販売されているからです。一方で、メイシーズ等の衣料品販売店はオンラインに対する強みがなくなってきています。


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