市況概況5月第2週、ボラティリティは依然として低い

投稿日:2017年5月14日 カテゴリー:市況概況, 週間まとめ

5月第2週の市況概況を整理します。VIX指数(恐怖指数)は一時25年ぶりの水準まで下がるほど、依然として低い水準で推移するなか、株価指数は総じて動意が薄く、小幅安で終えています。5月第2週の主な材料は、北朝鮮の駐英大使の核実験に対する発言、トランプ大統領がコミーFBI長官を解任、英中銀金融政策委員会(MPC)で政策金利据え置き、米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に減少、ドラギECB総裁の議会証言、米生産者物価指数、米小売売上高、消費者物価指数でした。

米国株価指数

5月5日終値 5月12日終値 変化率
 ダウ 21,006.94 20,897 -0.53%
 S&P500 2,399.29 2390.9 -0.35%
 ナスダック 6,100.76 6121.23 0.34%

ダウ・S&P500

ダウ平均は4日続落となり、変化率は-0.53%でした。S&Pも前週比-0.35%で終えています。動意が薄い状況のなか、百貨店セクターの決算が悪かったことや小売売上高の数字が予想より低かったことによる相場の雰囲気の悪さが、原油高による石油銘柄の上げを打ち消しました。

なお、VIX指数は一時9台と25年ぶりの低水準となりましたが、現在は10.4で推移しています。依然として低い水準です。

ナスダック総合指数

ハイテク銘柄が多いナスダック総合指数は+0.34%で終えています。週前半はアップルの株価上昇、週後半はよい決算を発表したエヌヴィディアとエレクトロニック・アーツの株価上昇が目立ちました。

商品、ビットコイン

5月5日終値 5月12日終値 変化率
  1,226.90 1227.93 0.08%
 原油 46.22 47.8 3.42%
 ビットコイン 1,575.47 1705.05 8.22%

金は前週比でみるとあまり変化はありません。フランス大統領選挙通過による政治リスクの緩和、米国生産者物価指数(PPI)を予想を上回ったことから、米国債券利回りが上昇、ドルが買われ、金は売られました。しかし、北朝鮮の駐英大使の核実験に対する発言やトランプ大統領がコミーFBI長官を解任したことを金価格を1218ドル近辺で下支えしました。そして、小売売上高や消費者物価指数を市場の予想に届かなかったにより、前週終値を超える水準で終わりました。

原油

原油は、+3.42%でした。米エネルギー情報局が発表した米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に減少したことを好感しました。一方で、OPEC非加盟国の原油供給見通しが従来予想の日量58万バレル増から同95万バレル増に上方修正されましたが、反応は限定的でした。

ビットコイン

ビットコインは、+8.22%で推移しています。詳細は仮想通貨の年初来の値上がり率の記事に整理しました。

米国債券利回り

5月5日終値 5月12日終値 変化率
 米国2年債利回り 1.314 1.29 -1.83%
 米国10年債利回り 2.350 2.326 -1.02%
 米国30年債利回り 2.990 2.986 -0.13%
 長短金利差 1.676 1.696 1.19%

米国債券利回りは結果として、総じてマイナスとなっています。週前半は10年債利回りは2.4%に載せる局面がありましたが、金曜日に発表された経済指標の結果により、上げ幅を打ち消しました。米国株が軟調であったことも影響しています。

為替

5月5日終値 5月12日終値 変化率
 ドル円 112.72 113.335 0.55%
 ユーロ円 123.97 123.892 -0.06%
 ポンド円 146.33 146.065 -0.18%
 ユーロドル 1.0998 1.09314 -0.61%
 ドルインデックス 98.53 99.18 0.66%

ユーロとポンドは前週とあまり変化なしで、ドルが買われました。米利上げ期待からのドル買い戻しと見られますが、週後半はドル売りユーロ買い戻しがありました。

ポンド

ポンドについて、英中銀金融政策委員会(MPC)が開催され、金融政策は予想通り据え置かれました。投票は据え置き7:引き上げ1でした。カーニー総裁の会見では利上げを急ぐ気配は見受けられませんでした。
6月8日に総選挙が実施され、メイ首相が率いる保守党が勝利した場合、EU離脱交渉で有利に進むとの見方で、ポンドは買い直される局面もありましたが、MPCと同時に発表された四半期インフレ報告において、インフレ見通しが引き下げられ、景気に関する不透明感は根強く残っています。

ユーロ

フランス大統領選挙に伴うユーロ高の利益確定売りが週前半に出て、ユーロ売りドル買いのトレンドがありましたが、米国債券利回り低下に伴うドル売りにより、ユーロ買い戻しとなりました。
市場ではECBの出口戦略への期待が高まっていますが、まずは、ECBは経済成長に対する下振れリスクはほぼないというメッセージを年央から伝え始めることから着手するとのことです。


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米国株投資の勉強ブログ | 2017年5月14日