継続する楽観相場と市場の不気味さ|市況概況5月第4週

投稿日:2017年5月27日 カテゴリー:市況概況, 週間まとめ

5月第4週の市況概況です。今週はトランプ大統領が外遊中であり、市場の政治に対する警戒感が一時的に和らぎました。5月24日に発表されたFOMC議事録で利上げペースが緩やかになる姿勢が示されたことや個別企業の決算を株式市場は好感、ダウは最高値圏、S&P500とナスダックは最高値を更新しています。

VIX指数

5月19日終値 5月26日終値 変化率
 VIX指数(恐怖指数) 12.04 9.81 -18.52%

先週は、トランプ大統領弾劾リスクにより一時15台まであげていたVIX指数ですが、現在は9.81ポイントと歴史的な低水準まで下がってきており、市場総楽観の状況です。後述しますが、この市場の総楽観の様子と、債券が買われている(=米国10年債利回りが低い)ことや、安全資産である金が買われ始めていることは不気味さを感じます。

米国株指数

5月19日終値 5月26日終値 変化率
 ダウ 20,805 21,080 1.32%
 S&P500 2,381.73 2,415.82 1.43%
ナスダック 6,083.70 6,210.19 2.08%

ダウは21,000台を回復、S&P500とナスダックは史上最高値を更新しています。

市場センチメント出典:dailyfx.com

なお、DailyFXが提供する市場センチメントでは、ショートが84%を超えており、ショートカバーによって上昇相場がまだ続くというシグナルが出されています。

個別株の状況

米国個別株ヒートマップ出典:finviz.com

ハイテク株や一般消費財、サービスが堅調です。一方で、原油価格が下落したことによりエネルギーセクターは弱かったです。

米国債券利回り

5月19日終値 5月26日終値 変化率
 米国2年債利回り 1.274 1.298 1.88%
 米国10年債利回り 2.235 2.25 0.67%
 米国30年債利回り 2.897 2.916 0.66%
 長短スプレッド 0.961 0.952 -0.94%

長短スプレッドはまた縮小しています。利上げが示唆されているにも関わらず、米国債券が買われ、米国10年債利回りは上値を押さえつけられています。この米国10年債利回りが低いことにより株式市場が上がっているとも言えるのですが、本当に景気がよければ金利は上がっていくはずなので、この米国10年債利回りの低さは不気味さを感じます。

商品、ビットコイン

5月19日終値 5月26日終値 変化率
 金 1,252.70 1,267.60 1.19%
 原油 50.53 49.87 -1.31%
 ビットコイン 2,000.00 1,992.00 -0.40%

金価格は上昇しています。

5月25日のOPEC総会にて原油の減産が9ヶ月延長が決定したにも関わらず、サプライズがなかったことから原油価格は反落しました。

ビットコインは一時2,500ドルを超える場面がありましたが、その後急落し、2,000ドルを割る水準まで下落しました。ボラティリティが高すぎて、手が出せません。

為替

5月19日終値 5月26日終値 変化率
 ドル円 111.259 111.333 0.07%
 ユーロ円 124.694 124.515 -0.14%
 ポンド円 145.037 142.607 -1.68%
 ユーロドル 1.12075 1.1184 -0.21%
 ドルインデックス 97.00 97.33 0.34%

今週の方向性はまちまちでした。
先週のドル売りムードからドル買いが優勢になるも、FOMC議事録の慎重姿勢や原油価格価格急落、ムーディーズの中国格下げなどがあり、結果として横ばいの動きとなっています。ユーロも、メルケル首相がユーロ相場が安すぎるといった発言を受けて、週初に上昇しましたが、週後半には利益確定売りなどが出て、結果として先週比マイナスで推移しています。ポンドは英国で発生したテロや英国GDPの下方修正により売られています。


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