FOMC後に金と金鉱株は下落、今後の見通し

投稿日:2017年6月18日 カテゴリー:個別企業、業界まとめ, 金・金鉱株

6月14日のFOMC後に金と金鉱株は下落しました。政策金利発表前に小売売上高の経済指標が市場予想を大きく下回った為に金は1,280ドル程度まで上昇していました。最近発表された経済指標が悪かったことによりFRBは利上げやバランスシート縮小を躊躇するのではという機運が高まっていましたが、イエレン議長の記者会見が想像よりもタカ派的であったことにより金価格は下落しました。

本記事では今後の金価格と金鉱株の今後の見通しを整理していきたいと思います。

金価格チャート

金価格チャート出典:Tradingview.com

金価格のチャートです。4月の高値(1289ドル)から5月につけた安値(1218ドル)に向けて、フィボナッチリトレースメントを引いています。また、価格帯別出来高を表示させています。

現在1253ドルですが、これはフィボナッチの半値戻しの水準と同じです。この1250ドル付近は出来高が非常に多い箇所ですので、このあたりで揉み合うまたは反発する可能性があります。

他方、この水準を割り込むと1,234ドルがフィボナッチの23.6%の抵抗線かつ出来高が厚い箇所なので、次のサポートラインになると予想します。

ファンダメンタルズ的には、今後発表される経済指標の良し悪しが非常に重要となります。FRBは利上げを年内にもう一度行うという意思を表明していますが、経済指標が悪ければ利上げ確率も低下、金の上昇要因です。来週は週後半に中古住宅販売件数と新築住宅販売件数が発表されます。

コミー元FBI長官の議会証言や英国総選挙といったイベントを通過し、現在は地政学的リスクはあまり意識されていない状況ですので、なにか新たな情報が出てきた場合には上昇要因となりえます。

金ETFの資金流出量

金ETFの資金流出量出典:ETF.com

金ETF(SPDRゴールドシェア金ETF、ティッカーシンボル:GLD)は今週資金流出が多くありました。他方で、先々週のリスクイベント前に多くの流入量がありましたので、6月でいうと若干流入量が多い状況です。
尚、金ETFの現物保有残残高は853トンと前週より14トンほど減らしています。

金ETFの資金流出量

出典:Investing.com

CFTCの建玉明細です。大口投機玉はネットで190,274枚の買い越しとなり、買い越し幅は前週と比べ14,191枚減らしている状況です。尚、このデータはFOMC前のデータであることには注意です。

金鉱株指数のチャート

金鉱株指数のチャート出典:Stockcharts.com

金鉱株指数(HUI)のチャートです。
FOMC発表日当日、小売売上高が大幅に市場予想を下回った為に一時200ドルをつける水準まで上昇しましたが、FOMCの結果を受け186ドルまで下落しています。

過去2回は180ドルでサポートされているので、金価格が1,250ドルを割り込んだ場合には180ドルが一つの目安となりそうです。

他方、反転上昇した場合は200日移動平均線がある200ドル付近が目安となります。ここを勢いよく上抜けた場合、上昇トレンドが見込まれます。

ファンダメンタルズ的には金鉱株はまだまだ上値を目指せるものと見ています。金鉱株のEV/EBITDA倍率は7.6倍となっており、S&P500の10.5倍に比べると割安に放置されています。金価格が1300ドルを目指す動きとなれば、金鉱株は買いと見ています。

金価格ETFの資金流出量

金価格ETFの資金流出量出典:ETF.com

金鉱株最大のETFであるヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(ティッカー:GDX)の資金流出量の図です。4月中旬頃から明らかに資金流出量が増えています。先週もFOMCの結果を受けて、大きな流出が発生しています。

ハーモニーゴールドマイニングの株価チャート

ハーモニーゴールドマイニングの株価チャート出典:Stockcharts.com

昨年の金鉱株のブル相場で大変よいパフォーマンスを出していた南アフリカ第3位のハーモニーゴールドマイニング(ティッカー:HMY)ですが、株価は思わしくありません。2016年12月の安値を下回り、現在は1.68となっています。

財務的には悪くなく、PERも3倍台で割安に見えるのですが、直近の業績が芳しくなくかなり売られている状況です。しかしながら、やや売られすぎている状況ですので、反転した場合には非常に面白い銘柄だと思います。

バリックゴールドの株価チャート

バリックゴールドの株価チャート出典:Stockcharts.com

金鉱株で時価総額世界最大のバリックゴールド(ティッカーABX)の株価チャートです。200日移動平均線、50日移動平均線ともに株価は下回っており、下落トレンドが見て取れます。

ニューモントマイニングの株価チャート

ニューモントマイニング出典:Stockcharts.com

米国最大の金鉱会社であるニューモント・マイニング(ティッカーNEM)の株価チャートです。現状50日移動平均線に沿って株価は推移しています。チャート的には最も買いやすい銘柄かと思います。


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米国株投資の勉強ブログ | 2017年6月18日