(続) FOMC連銀総裁の発言、バランスシート縮小と利上げ

投稿日:2017年5月14日 カテゴリー:FRB・FOMC

前回記事(FOMC連銀総裁の発言、年内3回利上げへ)に続き、FOMCメンバーである連銀総裁のコメントを整理させていただきます。本記事で整理するFOMCメンバーは全員投票権を持っています。総じて、今年か来年にバランスシート縮小を開始すること、利上げは行っていくものの金融政策の引き締めに急いでいないことがアナウンスされました。経済成長については、みな回復基調であることを強調しています。

氏名(敬称略)  役職 投票権 スタンス 5月5日 5月8日 5月9日 5月12日
 イエレン  議長 ハト派
 フィッシャー  副議長
 タルーロ  理事 ハト派
 ブレイナード  理事 ハト派
 パウエル  理事
 ダドリー  ニューヨーク連銀総裁 ハト派
 エバンス  シカゴ連銀総裁 ハト派
 ハーカー  フィラデルフィア連銀総裁 タカ派
 カプラン  ダラス連銀総裁
 カシュカリ  ミネアポリス連銀総裁 ハト派
 ローゼングレン  ボストン連銀総裁
 メスター  クリーブランド連銀総裁 タカ派
 ボスティック  アトランタ連銀総裁
 ブラード  セントルイス連銀総裁
 ジョージ  カンザスシティ連銀総裁 タカ派
 ウィリアムズ  サンフランシスコ連銀総裁

FOMCメンバー発言のコメント(5/12)

ダドリー・ニューヨーク連銀総裁

ムンバイでの講演後に下記のコメントしました。
・米国は完全雇用に非常に近い状況である。
・インフレ率は当局の目標である2%をわずかに下回る水準にある。
・潜在成長率を上回るペースでの経済成長が続けば、金融政策緩和を緩やかに解除するのが望ましい。
・年内ないし来年にバランスシートの正常化を徐々に決定し始める。但し、あまり注目されない形で行いたい。
・米国の景気回復は速いペースで継続している。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁

タカ派で知られるハーカー総裁は、下記のとおりコメントしました。
・引き続き今年はあと2回の利上げが適切だとみている。
・第1四半期のGDPが低調であったことは、季節性や天候、在庫増が緩やかだったことなどが背景。
・こういった押し下げ要因は一時的とみられ、4~6月期の回復を予想している。
・労働市場は完全に正常な状況である。

エバンス・シカゴ連銀総裁

メンバーの中でも最もハト派で知られるエバンス総裁は、ダブリンのイベントで下記のとおり発言しました。
・米経済は全般的に見て健全。
・米国でのインフレが2%をなお下回って推移していることが懸念。
・依然として下振れリスクが依然優勢。
・年内2回の利上げが適切な可能性もあるが、インフレの下振れリスクを鑑みると、状況によっては1回が適切になるかもしれない。

利上げの確率

CMEが算出している6月に利上げする確率は78.5%で推移しています。

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