FOMC連銀総裁の発言、年内3回利上げへ

投稿日:2017年5月10日 カテゴリー:FRB・FOMC, 重要イベント・発言まとめ

前回記事(FOMCメンバーの発言、バランスシート縮小へ)に続き、FOMCメンバーである連銀総裁のコメントが出てきていますので、その整理をさせていただきます。5月のFOMC声明文では明らかでなかったFOMCメンバーの見方や考え方に注目です。

氏名(敬称略)  役職 投票権 スタンス 5月5日 5月8日 5月9日
 イエレン  議長 ハト派
 フィッシャー  副議長
 タルーロ  理事 ハト派
 ブレイナード  理事 ハト派
 パウエル  理事
 ダドリー  ニューヨーク連銀総裁 ハト派
 エバンス  シカゴ連銀総裁 ハト派
 ハーカー  フィラデルフィア連銀総裁 タカ派
 カプラン  ダラス連銀総裁
 カシュカリ  ミネアポリス連銀総裁 ハト派
 ローゼングレン  ボストン連銀総裁
 メスター  クリーブランド連銀総裁 タカ派
 ボスティック  アトランタ連銀総裁
 ブラード  セントルイス連銀総裁
 ジョージ  カンザスシティ連銀総裁 タカ派
 ウィリアムズ  サンフランシスコ連銀総裁

FOMCメンバー発言のコメント(5/8〜5/9)

メスター・クリーブランド連銀総裁

もともとタカ派と言われているメスター連銀総裁ですが、利上げに積極的な姿勢を示しました。
・FOMCがかなり後手に回っているとは思わない
・FOMCが目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。
・政策目標を完全達成する前に行動に出る必要
・為替が経済に与える影響、これまでより活発に議論
・今年中のバランスシート政策変更に違和感ない
・FRB保有資産の信用リスクは懸念していない

ブラード・セントルイス連銀総裁

前回に続いてですが、
・現在の政策金利の水準はおおむね適切であり、これ以上の利上げをする必要はない
という見方を改めて示しました。

ジョージ・カンザスシティ連銀総裁

ハト派でもタカ派でもない中立的な立場のジョージ連銀総裁ですが、緩やかな利上げを支持する立場を示しています。
・緩やかな利上げを遅らせるのはリスクになる。
・1Qの経済成長の減速は、緩やかな利上げ停止の理由にならない。
・自動車販売に注視している。消費のシグナルの可能性も。
・国外環境による下向きリスクは低下した。
・緩やかな政策引き締めを支持する。
・バランスシート、年内の縮小開始をあらためて支持する。

カプラン・ミネアポリス連銀総裁

投票権を持つカプラン連銀総裁は、下記のとおり発言しました。
・今年計3回の利上げが自身の基本的な見解と繰り返す
・債券利回り低下は成長見通しを反映の公算
・米大統領の提案の一部は前向き、懸念させるものも
・私は移民政策や通商政策を懸念

ローゼングレン・ボストン連銀総裁

下記のとおり発言しました。
・政府支援機関改革は商業不動産に影響しかねない
・失業率4.4%は完全雇用より低い
・政策金利は歴史的基準から見てなおかなり低い
・不動産バリュエーション、注視するべきリスク
・大規模なバランスシート、中長期金利を抑制

5/5までに発表されたFOMC連銀総裁のコメントは、こちらの記事をご参照ください。


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米国株投資の勉強ブログ | 2017年5月10日