バイオ株ETFと今後の見通しについて

投稿日:2017年5月16日 カテゴリー:バイオ株, 個別企業、業界まとめ

今年に入ってバイオテクノロジー株は比較的好調であり、年初来で10%以上の値上がりをキープしています。下記は、バイオ株で最も有名かつ主要なETFであるiシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の株価チャートです。なお、IBBは、NASDAQバイオテクノロジーインデックス(NBI)と連動するように運用されています。

iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の株価チャート

iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の株価チャート出典:Stockcharts.com

2010年代前半から中盤にかけてバイオ関連株はバブルのように高騰し、2015年7月にはは400ドルの高値を付けました。その後、バブルが弾けるようにバイオ株は下落し、2016年2月にはIBBは一時240ドルを付けるまで急落しました。

その後、薬価引き下げの問題が大統領選挙において論点になったことも相まって、上がったり下がったりを高いボラティリティで繰り返していた状況ですが、その上下運動では300ドルというのが一つの抵抗線となっていました。

バイオテクノロジー株はボラティリティが高い代名詞のような銘柄でしたが、ここ3ヶ月の株価のボラティリティは非常に小さくなっています。現在、下値を切り上げながら上昇トレンドを継続し、年初来で10%株価が上昇している状況ですが、一つの抵抗線でもある300ドルを突破した際には、さらなる上昇が見込まれる可能性もあります。

バイオテクノロジーETF(IBB)の構成銘柄

 ティッカー  銘柄 構成比率(%) 時価総額
 CELG  セルジーン 7.8 10.4兆円
 GILD  ギリアド・サイエンシズ 7.57 9.6兆円
 REGN  リジェネロン 7.5 5.4兆円
 AMGN  アムジェン 7.33 13.2兆円
 BIIB  バイオジェン 7.13 6.2兆円

※1ドル113円で計算しています。

バイオテクノロジーETF(IBB)の構成銘柄は、セルジーン・アムジェンなどのトップのバイオ企業で多く占めています。ギリアド・サイエンシズやアムジェンなどは、新薬投入によって既存製品の売り上げの鈍化を補おうとしていますが、2017年第1四半期の決算を見る限り、それは大変苦労しているように見えます。従って、トップのバイオ株を買うことには積極的にはなれないのですが、現在のバイオ業界全体の株の好調さには、トップのバイオ企業による(パイプライン獲得とした)M&A期待などもあるのでしょうか。

バイオテクノロジーETF(IBB)の資金流入量

出典:http://www.etf.com/etfanalytics/etf-fund-flows-tool

上図は、バイオテクノロジーETF(IBB)へのネットの資金流入量の推移を表したグラフです。2016年11月に飛び抜けているのは、アメリカ大統領選挙で、クリントン候補が敗北したことによってバイオ業界への薬価引き下げ圧力が緩和が予想されたことと、トランプ大統領当選による減税期待による大幅な資金流入だと思います。上図を見る限り、バイオ株のボラティリティは低くなったものの、バイオテクノロジーETF(IBB)へのネットの資金流入量が著しく減っているということではなさそうです。主要なETFは個別株の主要な買い手でもあるので、継続して確認していきます。


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米国株投資の勉強ブログ | 2017年5月16日